オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
あなたは、初対面の会話を上手に続けることはできますか?
「何を話したらいいか分からない…」「会話が続かなくて気まずい…」など、苦手意識をお持ちの人はとても多いはずです。
そこで今回は、ビジネスでもプライベートでも、初対面の人と楽に会話を続けられるよう、コツをどんどんご紹介していきます。
初対面の会話が苦手な原因
まずはどうして初対面の人との会話が苦手なのか、分析していきましょう。原因をしっかり理解することで、上達するスピードがぐんと上がります。
人と話す機会が減っている
昔と違って現代はパソコンやスマホがあるため、メールやSNSで人とコミュニケーションををとることが増えていきました。
それによって、人と話す機会そのものが少なくなっている傾向にあります。
一人で過ごすことが多い
誰かと一緒に過ごすよりも、一人で過ごした方が気楽だという人が増えています。
インターネット、映画鑑賞、読書、テレビ、ゲームなど、自分の好きなことをして過ごすことに価値を感じるタイプですね。
他人に興味がない
会話が苦手な人の特徴として、他人に興味がないというものがあります。
このようなタイプですと、相手に興味を持って質問をしたり、話を聞くことがなかなか上手くいかないはずです。
周りからの評価を気にしすぎている
自分が周りからどのような評価を受けるか、とても気にしてしまう人がいます。もちろん全く気にしない人はあまりいないはずです。
しかし、過度に気にしてしまうと、「早く会話を終わらせたい」という衝動が生まれ、会話を楽しむことができなくなってしまいます。
初対面で会話が続くようになるメリット
初対面の人と会話が続くようになると、様々なメリットがあります。メリットを把握することで、改善したいという欲求が高まりますので、しっかり確認してみましょう。
人と話すことが楽しくなる
たくさんの人と話すことで、人は様々な刺激を受けることができます。「こんな考え方があるんだ」と、自分以外の人の考え方や思考をインプットすることで、自己成長に繋がります。
仕事がうまくいく
良い仕事をするためには、たくさんの人と出会うことがとても重要です。初対面の会話を上手に続けることで、良好な人間関係を多く築くことができます。
ストレスがなくなる
初対面の会話が苦手なままだと、人と出会う度に緊張したり、ストレスを抱えてしまう可能性があります。
そうなると、仕事のパフォーマンスにも影響しますので、苦手意識を克服しておくことが大切です。
初対面の会話を続けるコツ
ここからは初対面の人との会話を上手に続けるコツを紹介していきます。
優先順位の高いものから説明していきますので、実際に取り入れるに役立てて頂きたいと思います。
第一印象を良くする
第一印象はどれくらいの時間で決まると思いますか?様々な説がありますが、10秒ほどという解釈でいいかと思います。それでもとても短いと感じるはずです。
この10秒の間に悪い印象を与えてしまうと、相手は「早く会話を終えたい」と、本能的に感じてしまいます。
短時間で第一印象を覆すことが大変難しいので、いくら必死に頑張っても、会話を続けることは困難な状態になります。
「第一印象を良くする」
これは初対面の会話を成功させるための、大前提になりますので、しっかりと意識しましょう。
第一印象をアップさせる方法は、下記のページをご覧ください。
聞き上手になる
会話をする中で大切なことは、自分よりも相手にたくさん話してもらうことです。
「自分:相手=3:7」を意識しましょう。
そして話を聞く時に重要なことは、「あなたの話を真剣に聞いています!」というメッセージを、しっかりと表すことです。
相槌を大きくする
相槌の中には身体で表現するものと、声で表現するものがあります。
まずはしっかりと頷いて聞くことが大切です。
頷きながら話を聞くことで、「自分の話を真剣に聞いてくれているな」と相手が感じてくれます。
また、声に出す相槌も大切になります。しかし、「はい」だけなど、一つの言葉を繰り返すのはNGです。
下記のようなバリエーションがありますので、バランスよく入れていきましょう。
「はい」「へえ〜」「ええ」「たしかに」「なるほど」「そうなんですね」「すごいですね」「私もそう思います」
上手に質問する
相手にたくさん話してもらうためには、こちらから質問をする必要があります。質問には大きく分けて2つの種類があります。
それは、クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンと呼ばれています。
クローズド・クエスチョンは「YesかNo」や「AかB」で答えられる質問、オープン・クエスチョンは自由に答えることができる質問です。
相手が答えやすい質問はクローズド・クエスチョンですので、最初はこれを使います。できれば、相手が「Yes」で答えやすいものを。
その後に、自由に答えることのできる、オープン・クエスチョンを使って、どんどん会話を広げていきましょう。
オープン・クエスチョンの代表的なものとしては、5W1Hです。
When・・・いつ
Where・・・どこで
Who・・・誰が
What・・・何を
Why・・・なぜ
How・・・どのように
この中で注意が必要なのは、「Why」の質問です。信頼関係がまだ築けてないうちに多用してしまうと、尋問されている感覚になり、相手が窮屈な思いをしてしまいます。
ラポール(信頼関係)を大切にする
心理学の用語で、信頼関係を築くことを「ラポールを築く」と言います。ラポールとは、自分と相手が心が繋がった状態のことを言いますので、信頼関係と同じ意味と捉えてください。
短い時間でラポールを築くことができれば、会話がとてもスムーズに続きます。
ラポールを築くための簡単なステップをご紹介します。
ミラーリングで相手の動きや姿勢を真似る
ミラーリングとは、その名の通り、相手の動きや姿勢などを鏡に映すように真似ることです。
特に姿勢、顔の表情、動作を少し真似してみましょう。人は自分と感覚が似ている人とは居心地が良いと感じる習性があり、自然に心を開いてくれます。
ただ、完璧に真似したり、タイミングを合わせすぎると、相手から真似していることを気付かれてしまい、不信感を抱かれる可能性もありますので、ほどほどで大丈夫です。
ペーシングで話し方を合わせる
ペーシングとは、相手の話す速度や声の高さなどに合わせて自分も話すことです。あなたが早口だった場合、相手がゆっくり話す人だと、少しイライラしたりしませんか?
逆にあなたの話す速度が遅く、相手が早口の場合も、「自分とは合わないな」と無意識に感じているはずです。
話す速度、声の大きさや高さなど、可能な範囲で相手に合わせてみましょう。そうすることで一体感が生まれ、ラポールを築きやすくなります。
話し声に意識を向ける
会話をする上で、話し声は大変重要な要素となります。声が小さいと相手に聞こえませんし、滑舌が悪いと聞き返されてしまいます。
どちらも会話を続ける上で、テンポが悪くなる原因となってしまいます。
明るく通る声で話す
普段話す時よりも、少し高めの声で話しましょう。そうすることで、明るく通る声を出しやすくなります。
もしくは、話す相手の1m先に声を出す感覚で話しましょう。人は遠くに声を出そうとすると、自然に高めの声になる傾向があります。
※下記のページも参考にしてみてください。
声が通らない人と声が通る人の違い【保存版】
少しゆっくりと話す
早口になってしまうと、滑舌が悪くなり、聞き返される回数が増えてしまいます。しっかりと一つ一つの言葉を丁寧に発音していきましょう。
特に口をはっきりと大きめに動かすことで、スピードは遅くなりますし、口角が上がって印象も明るくなります。
※下記のページも参考にしてみてください。
滑舌が悪い人の5つの共通点【知らないと損をする!】
話す機会をたくさん作る
これまでたくさんのコツをお伝えしてきましたが、やはり一番重要なのは実践の回数です。意識して自分からたくさん話す機会を作っていきましょう。
実践しやすい方法としては、お店で店員さんに話しかけることです。
「〜はどこにありますか?」など、簡単なものからでOKです。
第一印象、相槌、ラポール、話し声など、これまでお伝えしたポイントをしっかり実践してみてください。
初めから全てまとめて実践するのは難しいと思います。一つずつポイントをクリアしていきましょう。
まとめ
- 聞き上手になる
- 相槌を大きくする
- 上手に質問する
- ラポール(信頼関係)を大切にする
- 話し声に意識を向ける
- 明るく通る声で話す
- 少しゆっくりと話す
- 話す機会をたくさん作る
いかがでしたでしょうか?初対面の会話をスムーズに続けることができれば、仕事でもプライベートでも、話すこと自体がもっと楽しくなります。
たくさんの人と出会い、良いコミュニケーションをとり続けることで、あなたの人生にとってたくさんのプラスがあるはずです。
あなたにできることからで大丈夫です。是非チャレンジしてみてください。
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