こんにちは!
オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
口下手な人には話し方に抑揚がないという特徴があります。
何を話しても同じように聞こえてしまうので、内容や感情が相手に伝わりにくくなります。
抑揚のある話し方ができれば、説得力が増すので、仕事においても大きな武器になりますね。
今回は気軽にできる練習方法をご紹介していきます。
朗読で抑揚のある話し方になる
話し方の抑揚をつけるための練習としては、朗読をオススメします。
様々な本や物語があるかと思いますが、話下手な人は声が暗く小さくなりやすいため、最初はできるだけ簡単なものにしましょう。
まずは絵本を使って練習する
一番のオススメは絵本です。 絵本は対象が子供なので、声が暗くなりにくいですし、スピードも上がりすぎないからです。
また、ストーリーの流れがハッキリしているので、どこでどんな声を使えばいいかという勉強にもなります。小さい子供に読み聞かせるイメージで練習していきましょう。
もしも小さなお子さんがいる方は、毎日1回は読み聞かせてあげるようにすれば、練習になるだけでなく、コミュニケーションとしても役に立ちますね。
しかも子供は正直ですから、上手に読んであげるととても喜んでくれるので、モチベーションも上がるはずです。 ちなみに小さい頃から絵本を読んでもらう習慣があると、「聴く力」が養われるので子供の教育にもいいですね。聴く力があれば音痴になりにくいとも言われています。
また、慣れてきたら文学作品などにシフトしていきましょう。絵本よりも語彙も増えますので、様々な表現方法が必要になってきます。
すでに著作権フリーになっている名作などはネットで検索すれば無料で見ることもできますので、是非探してみましょう。
他にも新聞、雑誌、小説などが練習に向いています。
ビジネス書については使われている言葉に偏りがあるので、あまりおすすめできません。
相手によって話し方を変える
朗読の練習をする上で一番大切なのは、聞いている人を明確に想定することです。
子供向けなのか、大人向けなのか、何人いるかなど、いろいろな想定をして語りかけるように読んでいきましょう。
子供向けなのに硬くなってしまったり、大人向けなのに柔らかすぎたりすると、聞き手は内容ではなく話し方そのものに違和感を持ってしまいます。
また、聞き手が1人なのか10人なのかによって、声のボリュームや明るさも変わってきます。
間違えずに読むことも大切ですが、聞いている人をいかに物語の世界観に引き込んでいくかが何より大切です。
「間」をうまく使う
間を適度に入れることで、聞き手との呼吸を合わせることができます。
主に間を入れるのは句読点の場所です。
読点(、)は全てを止める必要はありません。文章が長い時にはしっかり止めて読みましょう。
句点(。)は必ず間を入れましょう。
基本的には1秒くらいですが、段落の終わり等で、次の文章までに1行空いている時などは、物語の転換部分なので、 2~3秒の間を入れるといいと思います。
適切な間を入れることで、聞き手がその世界観をスムーズにイメージすることができます。
このように間をうまく活用するだけでも、朗読の質が変わってきます。そして最終的には普段の話し方にも繋がっていくんですね。
話し方の癖に気づく
朗読に慣れてきたら、是非録音して聞いてみましょう。
スマホを持っている人は簡単に録音できますね。 朗読で話し方を録音して聞いてみると、様々な自分の癖に気づくことができます。
実はその癖は普段の話し方にも共通しています。 よくある癖としては、助詞や語尾を上げて読んでしまうこと。
下記の文章を読んでみましょう。
ありがとうと嬉しそうに、笑顔でお礼を言う
この文章では、「ありがとうと」の「と」、「嬉しそうに」の「に」、「笑顔で」の「で」がそれぞれ上がりやすくなります。
助詞や語尾は下げて滑らかに読んだ方が、上品で知的な印象を与えることができます。
※明るい場面や勢いをつけたい時は、あえて上げて読んだ方が良いこともあります。
〜参考〜
抑揚のつけ方
抑揚のつけ方として、音量・強弱・スピード・音の高低などがあります。
特にその中でも音の高低差をしっかりつけていくことで、「抑揚のある話し方」を簡単に実践することができます。
基本的には始めを高くし、語尾に向かって低くしていきましょう。
先ほどの文章(ありがとうと嬉しそうに、笑顔でお礼を言う)では、「ありがとう」と、「笑顔で」の部分を明るく高い声で入ることで、大きく2つの抑揚がつきます。
感覚をつかめない人は、手で山を2つの描きながら読んでみましょう。コツをつかめるはずです。
まとめ
もしかしたら、「口下手は治らない」と思っている方もいたかもしれません。
しかし、話すことも技術です。正しい練習さえしっかりやっていけば、必ず良くなります。
遅すぎることは決してありませんので、まず気軽にできる「朗読」をして、話し方を練習にしてみましょう。
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