- 声が小さい人
- 大きな声を出したくても出せない
- 聞き返されることが多い
オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
声が小さいことで、自信がないように思われたり、聞き返されることが多かったりと、悩むことはありませんか?
今回は、声が小さい人の心理的な原因から大きな声を出すコツなどの改善方法まで、詳しく解説します。
- 周りの目を気にしすぎる性格
- 「自分は大きな声を出せない」と思い込んでいる
- 舌の筋力が弱い
- 口の動きが小さい
- 大きな声の出し方が分からない
- 声が小さい人・声が大きい人のメリット・デメリットを書き出す
- 舌の筋力を鍛える
- 口をハッキリと動かす
- 声帯を鍛える
- 「ちょうどいい声の大きさ」と指摘されるまで大きくする
- 挨拶だけは元気な良い声を使う
- 聞き返されることがなくなるまで習慣化させる
声が小さい原因
声が小さい人には、原因が2種類あります。
- 心理的なもの(性格・考え方)
- 発声方法
あなたに当てはまる、声が小さい原因を確認しましょう。
心理的な原因
まずは、声が小さい原因を心理的な面(性格・考え方)から説明します。
①周りの目を気にしすぎる性格
自分が周りの人からどう思われているか、気にし過ぎてしまうことはありませんか?
誰にでも自意識がありますので、他人の目を気にすることはあります。
しかし、必要以上に周りを気にしすぎると、自分を表現することが苦手になってしまいます。
②「自分は大きな声を出せない」と思い込んでいる
人には様々な思い込みがあります。
それぞれの思い込みは自分自身を守るために、無意識のうちにできるものです。
声が小さい人は、「自分は大きな声を出せない」と思い込むことで、「声が小さい人のメリット」を享受しています。
小さい声を改善するには、「声が大きな人のデメリット」を受け取る覚悟が必要です。
後ほど、声が小さい人と大きい人のメリット・デメリットをご紹介します!
発声方法の原因
声を出すことは、スポーツと似ています。
必要な筋肉をスムーズに使えるようにならなければ、なかなか上手くいきません。
要素は大きく分けて3つあります。
①舌の筋力が弱い
舌の筋力が弱いと、喉が狭くなり、声が小さくなってしまいます。
また、滑舌にも影響があり、聞き返されやすくなります。
②口の動きが小さい
口の動きが小さいと母音が弱くなり、声が小さくなってしまいます。
逆に大きな声を出せる人は、口を大きく動かす傾向があります。
③大きな声の出し方が分からない
大きな声と小さな声の出し方は、全く異なります。
いつも小さな声で話す人は、その出し方が標準となりますので、大きな声を出したくても出し方そのものが理解できていません。
声が小さい人のための改善方法
声が小さい人・声が大きい人のメリット・デメリットを書き出す
「声が小さい=悪い」「声が大きい=良い」のような単純なものではありません。
それぞれにメリット・デメリットがあります。
あなたが感じる、声が小さい人・大きい人、それぞれのメリット・デメリットを紙に書き出してみましょう。
ちなみに、私は下記のように書き出しました
- 穏やかで知的な印象を与える
- 他人の気持ちを察する能力が高い
- 協調性が高い人が多い
<デメリット>
- 自信がなく頼りない印象を与える
- 自分の意見を持っていないように感じられる
- 聞き返されることが多い
- 活発で外交的な印象を与える
- 自分の意見を持ち、堂々としているように見える
- 聞き返されることがない
<デメリット>
- 周りからうるさい人と思われる
- 他人に威圧感を与える場合がある
- 声が枯れやすい
いかがでしょうか?
どちらか一方が、必ずしも悪いわけではないと思いませんか?
もしも、あなたが声が小さいとしても、全てを変える必要はありません。
声が小さい人のメリットはそのままキープし、大きい声も出せる技術を身につければいいのです。
大切なことは、服装のようにTPOに合わせて、声の大きさをコントロールすることです。
ボイストレーニングで話し方を磨く
ここからは発声の改善方法を解説します。
今回はすぐに実践できる、簡単なトレーニングを紹介します。
①舌の筋力を鍛える
舌の筋肉の中でも、舌根(舌の付け根部分)が一番重要です。
この舌根を鍛えることで、声を出す時に喉の奥が広がり、はっきりとした声が出るようになります。
また、人によっては、ほうれい線が目立たなくなったり、輪郭が引き締まることもあるようです。
時計回り、反時計回りにゆっくり5周ずつ回してみましょう。
舌根がかなり疲れるはずです。
慣れてきたら10周ずつやって頂いても構いません。
しかし、一度にたくさんやるというより、一日の中で3回に分けてトレーニングをしていくと効果的です。
②口をハッキリと動かす
口をハッキリと動かして話すことで、母音がとてもクリアになります。
母音がきれいに発音できれば、大きな声を出しやすくなります。
- 「オ」の口の形を5秒キープ(できれば声も出す)
- 「イ」の口の形を5秒キープ
- 「オ」と「イ」を素早く繰り返す。(10回×3セット)
※まずは①②を5回繰り返しましょう
※①②が慣れてきたら③に挑戦しまよう
※「イ」の時に首筋に力が入らないように、表情筋だけを使いましょう
③声帯を鍛える
大きな声を出すためには、声帯を鍛える必要があります。
今回は、とてもシンプルな発声トレーニングをご紹介します。
ストローを口にくわえて、「う〜」と声を出してみましょう。
声の大きさと高さは、普段話す時と同じくらいで大丈夫です。
音源を参考に練習してみましょう!
他のトレーニングは下記のページを参考にしてみましょう。
小さな声を改善するためのステップ
ボイストレーニングで大きな声を出すスキルを磨いたとしても、それを実際に活用できなければ意味がありません。
しかし、普段からずっと大きな声を出し続けることを目標にしてしまうと、すぐに挫折してしまいます。
いきなり大きな目標を作らず、小さなステップに分けて実践していきましょう。
①「ちょうどいい声の大きさ」と指摘されるまで大きくする
自分で聞こえている声の大きさと、相手に聞こえる声の大きさには差があります。
声帯と鼓膜の距離が近いので、もちろん自分の声は大きく聞こえます。
しかし、相手には空気振動で声が伝わりますので、どうしても小さくなってしまいます。
まずは、家族や友人に手伝ってもらい、「ちょうどいい音量だ」と指摘されるまで音量を上げて話してみましょう。
どれくらいの大きさで自分自身に聞こえていれば適度な音量なのか、知ることができます。
自分で想像していた音量との違いに驚くはずです。
②挨拶だけは元気な良い声を使う
適度な音量を理解することができたら、次は実際の場面で大きめの声を使うステップです。
挨拶をする時だけは、大きな声を使うと決めましょう。
挨拶で大きな声が使えなければ、最後のステップに進むことは難しいと考えてください。
- おはようございます
- よろしくお願いします
- ありがとうございます
- お疲れ様でした
③聞き返されることがなくなるまで習慣化させる
挨拶で大きな声を出すことができたら、最後のステップの「習慣化」です。
話す時は常に、相手が聞き取りやすい声の音量でハッキリとで話しましょう。
1ヶ月間くらい全く聞き返されることがなくなれば、「意識したら大きな声を出せるレベル」から「無意識でも大きな声が出ているレベル」になったと言えます。
まとめ
- 周りの目を気にしすぎる性格
- 「自分は大きな声を出せない」と思い込んでいる
- 舌の筋力が弱い
- 口の動きが小さい
- 大きな声の出し方が分からない
- 声が小さい人・声が大きい人のメリット・デメリットを書き出す
- 舌の筋力を鍛える
- 口をハッキリと動かす
- 声帯を鍛える
- 「ちょうどいい声の大きさ」と指摘されるまで大きくする
- 挨拶だけは元気な良い声を使う
- 聞き返されることがなくなるまで習慣化させる
今回は、声が小さい人の原因と改善方法を解説しました。
原因と改善方法を明確にすることで、はっきりとした声を出す準備が整ったはずです。
是非、焦らず自分の声に向き合ってみてください。
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