鼻にかかった声の改善方法
◎このような人におすすめの記事です!
  • 鼻にかかった声で話してしまう
  • 「鼻声だね」と周りから言われる
  • ハッキリとした声で話せるようになりたい

オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。

今回は、鼻にかかった声の改善方法を解説します。

◎鼻にかかった声・鼻声の改善方法
  1. 舌の筋力を鍛える
  2. 喉を大きく開ける
  3. おおげさに笑う
  4. 口を大きく動かす
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鼻にかかった声・鼻声の特徴

  • 声が通らない・小さい
  • 声の明るさのコントロールができない
  • 滑舌が悪い
  • 子供っぽい・幼い印象になる
  • 抑揚がなく説得力に欠ける

鼻にかかった声・鼻声のチェック方法

鼻をつまむ外国人男性

下記の手順でチェックしてみましょう。

  1. 「かきくけこ」を大きな声で言う
  2. 鼻をつまんで、「かきくけこ」を大きな声で言う

声が変わったり、指に振動を感じる場合は、鼻にかかる声と判断できます。

心配な場合は、他の発音でも確認してみてください。

「な・ま行」の2つの発音は鼻音なので、上記の方法でも声に変化があります。この2つ以外の発音で確認しましょう。

声が通らない人と声が通る人の特徴を徹底解説!【保存版】

鼻にかかった声・鼻声の原因

◎声を響かす共鳴腔きょうめいくうについて
声帯と共鳴腔の位置

体の中で、声が響く空洞のことを「共鳴腔」と言います。

主な共鳴腔は3つあります。

  1. 咽頭腔いんとうくう:声帯に一番近く、喉を触って声を出すと響きを確認できます。
  2. 口腔こうくう:口の中です。
  3. 鼻腔びくう:鼻の奥に広がる空洞です。

この3つの共鳴腔がバランスよく響くことで、「良い声」になります。

鼻にかかった声・鼻声は口腔の響きが弱くなっている声です。

舌の筋力が弱い

舌根と口蓋垂の位置の図

声が鼻にかかる1番の原因は、声を出す時に舌根ぜっこん(舌の奥)の位置です。

舌根が上がった状態で声を出すと口腔が狭くなり、響きが弱くなってしまいます。

ふくながふくなが

鏡を見ながら大きく口を開けてみましょう。

その時に口蓋垂こうがいすい(のどちんこ)がしっかり見えていれば、喉がしっかりと開いた状態です。

口蓋垂が見えない場合は、舌根が上がっている状態です。

意識的に舌根を下げられない場合、舌の筋力が弱いと言えます。

口の動きが小さい

口の動きが小さいと、母音(あ・い・う・え・お)の発音が不明瞭になります。

声がハッキリとしないので、鼻にかかった声に聞こえてしまいます。

風邪や鼻炎等の鼻づまり

風邪や鼻炎により、鼻づまりを起こしてしまうと、誰でも鼻声になってしまいます。

実は私も慢性鼻炎で鼻がつまりやすい体質です。

私は毎日朝晩、鼻うがいをすることで何とか調子を保っています。

しかし、これは一時的なものですので、できるだけ声を出さずに体調を整えましょう。

鼻にかかった声・鼻声の改善方法

ここからは具体的な改善方法を、優先的に取り組んでもらいたいものから解説します。

舌の筋力を鍛える

舌の筋肉を鍛えることで、発声時の舌の位置をコントロールできます。

①舌を回す

舌を回すトレーニング

一番簡単にできる舌のトレーニングは、口の中(歯茎の外側・頬)で舌を大きく回すことです。

ゆっくりと大きく5周ずつ回すことで、舌の奥に疲労感が出てくるはずです。

②舌を鳴らす

舌先を上あごの奥のくぼみの位置に押し当て、「たっ!」という音を鳴らすします。

舌全体の筋肉を使うことで、はっきりとした音が出せるようになります。

ふくながふくなが

まずはゆっくり行います。慣れてきたら少しスピードを上げて、連続で行いましょう。

できるだけ全ての音が同じ大きさになるように調節しましょう。

喉を大きく開ける

舌根を下げることで、喉を大きく開くことができます。

口腔にしっかりと声が響くようになり、鼻にかかる声が改善されます。

ふくながふくなが

鏡を見ながら自在に舌根を下げることができない場合、次のトレーニングにチャレンジしてみましょう!

①「モ〜」を低い声で出す

牛の鳴き声のように、低い声で「モ〜」と言ってみましょう。

舌根が下がり、喉の奥が広がりやすい状態の声です。

上手にできれば喉仏も下がりますので、手で確認しましょう。

舌根と喉仏の動きは連動します。

②うがいをして声を出す

うがいをする女性

「モ〜」が難しかった場合は、うがいをしながら「あ〜」と言ってみましょう。

自然と喉が開いた状態を確認できます。

おおげさに笑う

「はっはっは〜」と大げさに笑ってみましょう。

自然と喉の奥が広がり、共鳴腔がバランス良く響いた声になります。

低めの声と高めの声で、2つのバージョンでやってみましょう。

低めの声→アニメに出てくるような悪役や大魔王などをイメージして、太く暗い声で笑う

高めの声→アニメに出てくるヒーローが参上する時のようなイメージで、明るい声で笑う

音源を参考に練習してみましょう!

大きな声の出し方×10【プロ講師が厳選したトレーニング】

口を大きく動かす

口をはっきりと動かして話すことで、発音の中でも「あいうえお」の母音がとてもクリアになります。

母音がきれいに発音できなければ、モヤモヤとした音になり、声がこもってしまいます。

基礎的なトレーニングを1つご紹介します。

◎オ・イを繰り返す
  1. 「オ」の口の形を5秒キープ(できれば声も出す)
  2. 「イ」の口の形を5秒キープ
  3. 「オ」と「イ」を素早く繰り返す。(10回×3セット)

※まずは①②を5回繰り返しましょう

※①②が慣れてきたら③に挑戦しまよう

※「イ」の時に首筋に力が入らないように、表情筋だけを使いましょう

【滑舌練習を大公開】苦手な発音のトレーニングをしよう!

まとめ

◎鼻にかかった声・鼻声の改善方法
  1. 舌の筋力を鍛える
  2. 喉を大きく開ける
  3. おおげさに笑う
  4. 口を大きく動かす

鼻にかかった声は、舌を鍛えて発声を変えることで改善できます。

諦めずにじっくりとトレーニングを重ねてみてください。

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2014年にオンライン専門の話し方教室を設立。ボイストレーナーとして、10年以上のキャリアを持つ。