- 上から目線な話し方になっていないか心配
- 「上から目線」だと、周りから指摘されたことがある
- 会話の相手が楽しそうじゃない
オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
「上から目線で話しているのではないか」と心配することはありませんか?
周りの人から、「上から目線な人」と思われることは、絶対に避けたいですよね。
今回は、上から目線にならない話し方をするにはどうすればいいか、ポイントやコツを解説します。
- 分かりやすい言葉遣いで話す
- 自分よりも相手に長く話してもらう
- 事実と意見を分けて話す
上から目線な人の特徴・原因
まずは、上から目線な人の特徴やなぜ上から目線になってしまうのかを確認しましょう。
承認欲求が強い
承認欲求とは、「他人から認められたい」「自分の存在価値を確認したい」という欲求です。
これは少なからず、誰しもが持っている欲求です。
しかし、それが強すぎると、自分を良く見せようとしたり、自分の能力を見せつけようとしてしまいます。
難しい言葉を多用する
不必要な専門用語やカタカナ語を多用する傾向があります。
それらを使うことで、自分が賢くなった気分になるようです。
相手の話を聞かない
会話の時間配分が、相手よりも自分の方が明らかに多いです。
承認欲求が強いせいもあり、相手よりも自分の話を優先してしまう傾向があります。
断定的な言い方をする
通常は自分の意見を述べる時は、語尾に「〜だと思います」と言いますよね?
しかし、上から目線な人は自分の意見を述べる時にも、「〜です」と断定的な言い方をよくします。
相手の間違いを過度に指摘する
上から目線な人は、相手に間違いやミスがあったら過度に指摘したり、ひどい時は責めてしまうことがあります。
しかし、人には感情があります。
相手が間違っていたことを自覚できても、過度に指摘されたり責められたりすると反発したくなるはずです。
明らかに自分の方が正しくても、相手の心情を考えること、正論だけでは人の心は動かないことを肝に銘じておくことが大切です。
「立場が上=人間的な価値も上」と勘違いしている
例えば、職場の上司と部下の場合、業務上の立場には上下関係が存在します。
上から目線な人は、「上司なんだから部下に対して、上から目線で話すことは当たり前」と考えています。
その考えが行きすぎると、「自分の方が人間的にも偉い」「自分の方が価値のある人間だ」と思ってしまうようです。
しかし、そもそも人間的な価値に上下なんてありません。たまたま職場で立場が違っているだけです。
上から目線な人は、そのような当たり前のことを忘れて、勘違いをしている場合があります。
「上司だから」「先輩だから」「年上だから」などの思いが、相手に伝わってしまうと、「上から目線な人」と思われてしまいますので、気をつけたいですね。
こちらの記事も参考にしてみてください。
上から目線にならない話し方とは?
上から目線な人の特徴とは逆の考えを持って話すことで、上から目線にならない話し方に自然となっていきます。
分かりやすい言葉遣いで話す
人は自分と共通点を持つ人に好感を持つ傾向があります。
自分の知らない言葉や使い慣れていない用語を多用されると、居心地が悪く感じます。
相手も同じような専門用語を多用する場合は問題ありませんが、誰もが聞いても分かる言葉を基本的に使っていきましょう。
自分よりも相手に長く話してもらう
会話する時は、「自分:相手=3:7」くらいの時間配分を意識して話しましょう。
相手に多く話してもらうことで、会話の中で相手に満足感を与えることができ、「上から目線」と思われる可能性が低くなります。
事実と意見を分けて話す
たとえば会議で誰かが、次のような発言をしたとします。
「前年より売上が下がった原因は、独自性のある新商品を開発できなかったことです」
この中で事実と意見を分けてみると、このようになります。
事実:前年より売上が下がった
意見:原因は独自性のある新商品を開発できなかったこと
確かにもっともな発言のように感じるかもしれませんが、それが本当に原因なのでしょうか?
前年は独自性のある新商品を開発できていたのでしょうか?
販売経路や営業方法に改善すべき点はないのでしょうか?
たくさんの疑問を感じませんか?
もしかしたら他にも原因があるにも関わらず、自分の意見を「事実」のように述べてしまうと、「上から目線な人」と感じられてしまう可能性があります。
以下のように整理しておきましょう。
事実を述べる時:「〜です」と断定的に言い切る。
意見を述べる時:「〜だと思います」「〜だと考えています」と言う。
こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
- 承認欲求が強い
- 難しい言葉を多用する
- 相手の話を聞かない
- 断定的な言い方をする
- 相手の間違いを過度に指摘する
- 「立場が上=人間的な価値も上」と勘違いしている
- 分かりやすい言葉遣いで話す
- 自分よりも相手に長く話してもらう
- 事実と意見を分けて話す
おそらく、この記事にたどり着いたということは、自分が上から目線な話し方になっていないか、心配していたからではないでしょうか?
上から目線な人は、自分では上から目線な話し方になっていることに気付かないでしょうし、気づいていても改善したいと思わない場合が多いと思います。
この記事を読んで頂いたあなたは、おそらく大丈夫です。
これからも、相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーションをとっていきましょう。
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