- 堂々とした自信のある話し方になりたい
- 緊張してしまうことが多い
- 話し方に説得力がないと感じる
- もっと自信を持つようにと、周りから指摘されたことがある
オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
同じことを話していても、自信があるように見られる人、自信がないように見られる人がいます。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
自信がない時に、自信がないように見られることは仕方がないとしても、本当は自信満々なのに、自信がないように周りから見られてしまっているとしたら、とても残念なことですね。
今回は自信のない話し方を改善し、自信のある話し方をするためには、どのような要素が必要なのか、一緒に学んでいきましょう。
人は見た目で判断されます
「人は見た目で判断するな」という言葉を、どこかで聞いたことはありませんか?
確かにそうだなと思うこともあるかもしれません。
しかし、現実的には「そうは言っても、判断しちゃうよ」という人が大半かと思います。
視覚、聴覚など、様々な情報源がある中、人は視覚からの情報をかなり優先してしまいます。
自信がある状態で話しているつもりでも、見た目から自信があるように感じてもらえなければ、相手にはうまく伝わりません。
いくつかポイントを確認してみましょう。
姿勢を正して話していますか?
まずは姿勢について。猫背で話したり、どちらかの足に重心が偏った姿勢で話して話すより、しっかりと背筋を伸ばして話しましょう。
背筋を伸ばしている状態の方が、猫背に比べて、「元気に見える」「やる気がある」という印象を与えることができます。
そのため、「自信のある話し方」にも繋がります。
目線はキョロキョロしていませんか?
目線が定まらず、いろいろなところを見ながら話してしまうと、「落ち着きがない」「不安」などの印象を与えてしまいます。
基本的には相手の目を見ながら、人前で話す時はそれぞれの人とアイコンタクトをとるように、目線を動かして話しましょう。
伝えたいメッセージが届きやすくなります。
声で自信があるか伝わります
同じ内容を話したとしても、声の大きさやスピードによって、全く違った印象を与えます。
自信のある話し方に必要な声の要素を確認しましょう。
聞き取りやすい声の大きさになっていますか?
「大きな声=自信がある」
「小さな声=自信がない」
このように考えて間違いありません。
人は自信がない時、自分の存在を目立たせたくない心理が働きます。
大きな声は目立ってしまうため、自然と小さい声で話すようになってしまいます。
早口で話していませんか?
早口で話してしまうと、自信がないという印象だけでなく、「緊張している」という印象を与えてしまいます。
逆に、ゆっくりと話す人は、「落ち着いている」「堂々としている」という印象を持たれやすいため、自信のある話し方と言えるでしょう。
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話す内容が一番大切です
これまでご紹介した見た目や声は、あくまでも情報を与える手段です。
それらよりも本来重要なことは、話す内容です。
話す内容自体に自信を持てないと、見た目や声をいくら工夫しても、薄っぺらな話し方になってしまいます。
「えー」「あのー」って言ってしまいませんか?
話している最中に、「えー」や「あのー」など、余計な言葉を挟んで話してしまうと、「焦っている」印象を与えてしまうため、自信のない話し方になってしまいます。
話す内容が定まっていなかったり、早口で話してしまうと、次に出てくる言葉が時間がかかってしまい、「えー」「あのー」が増える傾向があります。
そんな時は、「間を置く」ことを意識してみましょう。
文章の切れ目のところ(句読点)で、1〜2秒ほどの間を置くように話すことで、「えー」「あのー」を言わずに済みます。
「〜と思います」を連発していませんか?
語尾の使い方によって、与える印象が随分変わります。
以下の2つの例文を比べてみましょう。
①先月は前年同月より広告費が10%上がっていると思います。しかし、問い合わせ件数は2件減少しておりますので、広告媒体と訴求内容の見直しが必要になると思います。月末までに案を提出したいと思いますので、宜しくお願い致します。
②先月は前年同月より広告費が10%上がっております。しかし、問い合わせ件数は2件減少しておりますので、広告媒体と訴求内容の見直しが必要と考えています。月末までに案を提出しますので、宜しくお願い致します。
どちらの方が自信のある話し方に感じますか?
「〜と思います」という言葉は、自分の「考え」を述べる時に使う言葉です。
しかし、「広告費が10%上がっている」という情報は、「考え」ではなく、「事実」です。
事実の述べる時に、「〜と思います」を使ってしまうと、その情報の信憑性が低く感じてしまうので、「〜と思います」を普段から多用しないように気をつけましょう。
また、それぞれの文章の中盤にある、「見直しが必要」という言葉は、事実ではなく、あくまでも「考え」であるため、「〜と思います」や「〜と考ています」を使います。
最後の、「案を提出」に関しては、自分の「考え」を表現するため、「〜と思います」を使用しても問題ありません。
しかし、この場合は「考え」の中に「自分の未来の行動」や「意志」が含まれているため、「〜したいと思います」ではなく、「〜します」と言い切った方が、自信のある話し方に聞こえるはずです。
- 「自分の考え」→「〜と思います」「〜と考えています」を使う。
- 「事実」→「〜です」を使う。
- 「自分の未来の行動」→「〜したいと思います」「〜します」のどちらも使えるが、「〜します」の方が強い意志を表現できる。
自信のある話し方を練習しましょう!
どうすれば自信のある話し方になるのか、これまでお伝えしてきましたので、ここからは練習方法をご紹介します。
あなたに合った方法からチャレンジしてみてくだい。
自分の本当の声を聞いたことはありますか?
まず一番に必要な練習は、自分の話し声を録音して聞くことです。
あなたが聞いている自分の声と、周りが聞いているあなたの声は全く違います。
録音して聞いたことがない人は、スマホやICレコーダーを使って、絶対にやってみてください。
私は録音して自分の声を初めて聞いた時、機械(カセットレコーダー)が壊れていると思いました。
しかし、何度も繰り返しても変わりません。
そこで初めて、機械が壊れているのではなく、自分で聞こえていた声は、本当の声ではなかったことを知り、愕然としたことを今でも覚えています。
「声がこもっている」「早口」「語尾が上がって子供っぽい」「説得力がない」など、改善ポイントが山のように見つかりました。
自分が話しているところを観てみましょう?
録音の次は、録画です。自分がどのような姿勢・表情・目線・仕草で話しているのかを確認しましょう。
「姿勢が悪い」「表情が暗い」「目線がキョロキョロしている」「ジェスチャーが多すぎる」など、様々な改善ポイントが見つかるはずです。
ほとんどの人は、「恥ずかしいから、自分の姿なんて録画したくない!」と思うかもしれません。
でも考えてみてください。録画に映っているあなたは、周りがいつもみているあなたです。
もしも、改善すべきポイントがあるとするなら、そのままにしておく方が恥ずかしくないですか?
録画がどうしても嫌な人は、まずは鏡を使ってもいいかもしれません。
しかし、鏡に映るあなたは実際とは左右が反転していますので、厳密に言うと周りの人がみているあなたとは違っています。
お手本を見つけて真似をしましょう!
録音・録画をして改善ポイントが明確になったら、お手本になる人を見つけましょう。
もちろん、改善ポイント全てに当てはまる人でなくても大丈夫です。
「こんな話し方ができたらいいな」と思える人を見つけて、どんどん真似して練習しましょう。
お手本にするのは身近にいる人(会社の先輩や同僚、友人など)でも構いませんが、できればYoutubuなどの動画がある人(芸能人、有名人など)がいいと思います。その方が何度も聞いたり観たりと、練習がやりやすくなります。
まとめ
もとから自信を持った話し方ができる人は、ごくわずかです。
この記事を書いている私自身、もともと声も小さく滑舌も悪かったため、話すことに自信を持っていませんでした。
しかし、練習を重ねることで自信を持って話せるようになりましたし、今では話し方のボイストレーナーの仕事をするまでになりました。
自分自信を客観的に見つめて改善ポイントを明確にし、一つ一つをクリアしていけば、必ず自信を持って話せるようになります。
まずは録音から始めてみてはいかがでしょうか?
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