オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
結婚式のスピーチで使ってはいけない禁句のことをご存知でしょうか?
それは、「忌み言葉(いみことば)」と呼ばれています。結婚式のスピーチをする時には、失礼にならないよう、事前に確認しておく方がいいでしょう。
今回は忌み言葉だけでなく、上手な言い換えの仕方などについても、詳しくお伝えしていきます。
結婚式のスピーチで使ってはいけない「忌み言葉」とは?
そもそも忌み言葉とはどのような意味があるのでしょうか?辞書ではこのように書かれています。
信仰上の理由や,特定の職業・場面で使用を避ける言葉。不吉な意味の語を連想させる言葉が多い。
出典:大辞林
ここからは具体的な忌み言葉を紹介していきます。
不幸を感じさせる言葉
死ぬ、死、亡くなる、失う、最後、終わる、嫌い、泣く、病む、患う、去年、忙しい、散る、絶えない・・・など
別れを感じさせる言葉
切る、流れる、離れる、捨てる、飽きる、壊れる、帰る・・・など
重ね言葉
重ね重ね、くれぐれも、わざわざ、ますます、しばしば、たまたま、、次々、重々、繰り返す、再び・・・など
忌み言葉は言い換えることができる
ここまでたくさんあるとは。。。と驚いたかもしれません。しかし、心配はいりません。忌み言葉は上手く言い換えることができます。
不幸を感じさせる言葉の上手な言い換え
・死ぬ、死、亡くなる→ご逝去、天国にいる
・終わり、最後→ゴールを迎える、結び
・嫌い→得意ではない
・泣く→涙する
・病む、患う→療養する
・去年→昨年
・忙しい→ご多用
・花びらが散る→花びらが舞う
・絶えない→いっぱい、たくさん
別れを感じさせる言葉の上手な言い換え
・ケーキを切る→ケーキにナイフを入れる
・スタートを切る→スタートする、スタートラインに立つ
・時が流れる→時が経つ
・離れる→新たな道に進む、距離を置く
・捨てる→整理する、整える
・飽きる→満足する
・壊れる→形が変わる
・帰る→おいとまする
重ね言葉の言い換え
・重ね重ね→合わせて
・くれぐれも→どうか、どうぞ
・わざわざ→特別に、ありがたく
・ますます→末永く、より一層
・しばしば→数回
・たまたま→偶然
・日々→毎日
・次々→たくさん
・重々→事あるごとに
・繰り返す→定期的に
・再び→改めて
忌み言葉以外にも気をつけるべきマナー
たとえ忌み言葉を使わなかったとしても、結婚式のスピーチにふさわしくない話題を話してしまうと、マナー違反になってしまいます。
いくつか代表的なものを確認しておきましょう。
自分の自慢話
結婚式は新郎新婦が主役にも関わらず、自分の会社や自分自身の自慢話をしてしまう人がいます。
自分では自慢話をしているつもりはなくても、他の人からすると、そのように感じてしまうこともあります。自分の話は必要最低限にしましょう。
暴露話
友人スピーチでありがちですが、「実は新郎の○○くんは昔〜」など、暴露話はやめておきましょう。ウケ狙いでやってしまう人もいますが、中にはそれが原因で新郎新婦の仲が悪くなってしまうこともあるかもしれません。
昔の話をするにしても、本人のマイナスに繋がる話は絶対に避けましょう。
過去の恋愛事情
こちらも暴露話に含まれるかもしれません。終わったこととはいえ、過去の恋愛話は絶対にNGです。
もしかすると新郎新婦同士はすでに知っている場合もありますが、親族はどうでしょうか?過去の話を聞かされて良い気分にはならないはずです。
子どもの話
子どもに関する考え方は人それぞれあり、デリケートな部分になります。中には事情により、子どもを授かることができない人もいるかもしれません。
授かり婚の場合などは別ですが、子どもの話はできるだけしない方が良いでしょう。
お酒を飲んで緊張を和らげる
最後にもう一つ注意点をご紹介します。自分のスピーチの前に緊張を和らげようと、お酒を多めに飲んでしまう人がたまにいます。しかし、それによって赤面したり、呂律が回らなくなる可能性もあります。
飲んだとしても乾杯の時のグラスだけに抑えておいた方がいいでしょう。
どうしても緊張が心配な人は下記のページをご覧ください。
あがり症を克服しよう!緊張しても人前で上手に話す方法を解説!
まとめ
結婚式は新郎新婦にとって、とても重要なものです。そのスピーチを任されるということは、本当に素晴らしいことだと思います。
新郎新婦から、あなたに頼んで良かったと思ってもらえるよう、しっかりと準備していきましょう。
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