- コミュニケーションの定義を知りたい
- コミュニケーションの語源を知りたい
- コミュニケーションをもっと上手にとりたい
オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
あなたは、コミュニケーションってどんな意味なのか分かりますか?
下記のように曖昧なものになってしまうのではないでしょか?
「人と話すことです」「人と上手に付き合うことです」
もちろん上記の答えも間違いではありません。
しかし、コミュニケーションの定義や理論を知ることで、よりスッキリとした気持ちでコミュニケーションを取ることができるはずです。
今回は、コミュニケーションの定義や理論をしっかりとお伝えしていきます。
- 表情が豊か
- 話し声が聞き取りやすい
- 気が利く
- 聞き上手
- 説明が分かりやすい
- 誰とでも仲良くなれる
- 傾聴する
- 表情を柔らかくする
- 丁寧な挨拶をする
- 通る声で話す
- 滑舌良くゆっくり話す
- 論理的に話す
- 信頼関係を築く
コミュニケーションの定義
今回はまずコミュニケーションの定義について考えていきましょう。
「コミュニケーション」という言葉は英語の「communication」からきています。
辞書で「communication」を調べると、「情報伝達、意思伝達」などが出てきます。
しかし、日常で私たちが使っている「コミュニケーション」という言葉に当てはめると、なかなかしっくりとこない気がしませんか?
そこで今回は「communicaion」の語源から探ってみたいと思います。
コミュニケーションの語源
「communication」の語源はラテン語の「communis(コミュニス)」です。
その意味は、「共通したもの、同じものを持つ」 これを踏まえると、コミュニケーション=情報の伝達・共有と捉えるといいと思います。
何か情報を伝達したつもりでも、相手に正確に伝わっていなければ、コミュニケーションは成立したと言えないということです。
このことを土台にして日頃のコミュニケーションを見直していけば、コミュニケーション能力アップにもつながっていきます。
コミュニケーションの種類
コミュニケーションの種類には大きく分けて2つあります。
言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションです。
言語コミュニケーション
言語コミュニケーションはその名の通り、言語情報(言葉、文字など)を使ったコミュニケーションです。
メールや手紙のやり取り、点字や手話もこれにあたります。
非言語コミュニケーション
非言語コミュニケーションは言語以外のもの、特に聴覚情報(耳で聞き取るもの)と視覚情報(目で見えるもの)を使ったコミュニケーションです。
聴覚情報には声や話し方、視覚情報には表情やジェスチャーなどがあります。
日常のコミュニケーションについて
日常のコミュニケーションは、言語情報・聴覚情報・視覚情報の3つを使って行います。
電話は聴覚情報を使うので、非言語コミュニケーションかと勘違いする人もいます。
日本語などの言語も使っているので、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションを同時に行っていると言えます。
非言語コミュニケーションは、自分の言語が通じない国(アフリカの〜村など)に行った時に、身振り手振りで何かを伝えようとする時などに使うかと思います。
コミュニケーションの目的
プライベートでも職場でもコミュニケーションが必要となる場面はたくさんあります。
そもそも人はなぜコミュニケーションをとる必要があるのでしょうか?大きく分けると2つの目的が考えられます。
人間関係の構築
「人は一人では生きられない」という言葉をよく耳にしませんか?
全く人と関わらずに、一人で生きることは不可能です。
自分では意識していなくても、家庭、学校、職場などの集団の中で人と関わりながら生きているはずです。
良好な人間関係を築くために、コミュニケーションが必要となります。
情報の伝達・共有
報告、連絡、相談、説明、指示などの具体的な行動を通して、自分の伝えたいことを伝え、相手と情報を共有することもコミュニケーションの目的の一つです。
コミュニケーション能力の重要性
コミュニケーション能力とは、言語情報・聴覚情報・視覚情報の3つを状況に応じて使い分ける力のことを言います。
いくら言語情報が完璧でも、それを伝える時の声や表情が内容に合っていなければ、相手に上手く伝わりませんし、時には誤解されてしまうこともあります。
逆に、いくら良い声で良い表情で話していても、伝える内容が薄っぺらかったり、順番や流れが分かりにくく、相手に伝わらないという場合もあります。
聞く力もコミュニケーション能力
コミュニケーション能力の中には、伝達する力(相手に情報を伝える)だけではなく、聞く力(相手の情報を受けとる)も含まれます。
相手が話している時に、こちらが何も反応しなければ、「自分の話を聞いてくれない」と思われてしまいます。
しっかりと相槌を打ったり、言葉で反応したりしながら相手の話を聞くことで、情報の伝達・共有ができたことを相手が理解できます。
コミュニケーション能力が高い人の特徴
あなたの周りには、コミュニケーション能力が高い人はいますか?
下記のような特徴を持った人がいれば、コミュニケーション能力が高いと言えるでしょう。
表情が豊か
相手に自分の気持ちをしっかり伝えるために、表情豊かに話すことができます。
基本的には笑顔など、柔らかな表情の割合が多いです。
話し声が聞き取りやすい
ボソボソした声で話してしまうと、何を話しているのか聞き取れなくなってしまいます。
コミュニケーション能力が高い人は、自分がどのような話し方をすれば伝わるか、しっかりと考えて話すことができますので、聞き取りやすい声で話す傾向があります。
気が利く
相手に興味を持とうとする意識が高いため、相手が今何を考えているか、何か自分にできることがないか、自然に考え行動に移すことができます。
その結果、とても気が利く人になります。
聞き上手
自分が話すことよりも、相手の話を聞くことに重点を置いてコミュニケーションをとります。
ただ話を聞くだけでなく、相槌を打つことで相手がより話しやすい状態を作ることができます。
話が上手な人がコミュニケーション能力が高いと思われるかもしれませんが、必ずしもそうとは言えません。
相手にあまり興味を示さず、自分だけ一方的に話してしまっているとしたら、コミュニケーション能力が低いと言えるでしょう。
説明が分かりやすい
自分がどのように説明すれば、相手が理解しやすいか、しっかり考えながら話すことができます。
何かの説明や報告など、相手に情報を伝える時にはできるだけシンプルに論理的に話す傾向があります。
誰とでも仲良くなれる
相手に合わせて話し方や話す内容を変えることができるため、性別や年齢、様々な立場の人と仲良くなることができます。
たさくんの人と仲良くなることで、自分の枠も広がり、成長につながるはずです。
コミュニケーション能力を向上させるコツ
ここまではコミュニケーションの基礎となる事柄について、解説してきました。
ここからは実際どのようにしてコミュニケーション能力をアップさせるのか、方法をたくさんお伝えします。
普段から取り入れやすいものから順番にご説明します。
傾聴する
相手に興味を持ち、話をしっかりと聞くことで、コミュニケーションがとりやすくなります。
話の内容をしっかり理解することで、会話を広げるための質問を楽にすることもできます。
自分ばかり一方的に話そうとせず、傾聴する姿勢をしっかりと持ちましょう。
まずはここからがスタートになります。
表情を柔らかくする
非言語である、視覚情報はコミュニケーションの中でもとても大切な要素です。
会話の内容に合う表情をすることで、言語の情報と視覚情報にも矛盾がない状態になります。
どうしても表情が硬くなってしまう人が多いので、基本的には柔らかな表情でコミュニケーションをとるように心がけましょう。
丁寧な挨拶をする
「おはようございます」「ありがとうございます」「お疲れ様でした」など、普段から様々な挨拶をすると思います。
ここで注意が必要なのは、挨拶のように使い慣れている言葉は心がこもらず、雑になりがちです。
会話などの長い時間でも良いコミュニケーションがとれるようになるためには、簡単な挨拶から意識を変えることが大切です。
常日頃から心のこもった丁寧な挨拶を習慣化させていきましょう。
通る声で話す
コミュニケーション能力が低いと、相手の立場になって考えることがあまりできず、小さな声で話してしまう傾向があります。
相手が聞き取りやすい、通る声で話すことを心がけましょう。
滑舌良くゆっくり話す
早口で滑舌が悪いと、相手から聞き返されることも多いはずです。通る声と同じく、相手が聞き取りやすい滑舌で話せているか、一度振り返って考えてみましょう。
スマホのボイスレコーダーのアプリで、自分自身の話し声を録音して聞いてみると、いろいろな発見があるはずです。
滑舌をよくするためには、ゆっくり話すことがとても大切になります。
論理的に話す
相手が理解しやすいように、論理的に話すことも大切です。
論理的な話し方にも様々な方法がありますが、話す順番としては、結論を先に言ってから内容を詳しく話すことをおすすめします。
時系列で話してしまう人が多いですが、聞いている人からすると、一体何の話をしているのか、何を伝えたいのか分からないまま話を聞くことは、とても苦痛なはずです。
信頼関係を築く
コミュニケーション能力を向上させる上で、最の大切なことは信頼関係を築こうとする姿勢です。
そして、信頼関係を築くコツはお互いの共通点を増やすことです。
例えば、相手の話し方に合わせて、声の大きさや高さ、話す速度などを真似してみましょう。
人は自分に似た人には親近感を持ちやすく、心を開いてくれます。そのことが信頼関係を築く土台となっていきます。
まとめ
- 表情が豊か
- 話し声が聞き取りやすい
- 気が利く
- 聞き上手
- 説明が分かりやすい
- 誰とでも仲良くなれる
- 傾聴する
- 表情を柔らかくする
- 丁寧な挨拶をする
- 通る声で話す
- 滑舌良くゆっくり話す
- 論理的に話す
- 信頼関係を築く
コミュニケーションの定義をしっかりと理解することで、コミュニケーション能力を高めることにも繋がります。
そして人は生きている限り、自分以外の誰かとコミュニケーションをとる必要があります。
良好な人間関係をつくることができるよう、あなたもコミュニケーションを一度見直して見てはいかがでしょうか。
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