オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
あなたは雑談が得意ですか?
自信を持って「はい」と言える人はいいですが、なかなかいないのではないでしょうか?
一言に雑談が苦手と言っても、仕事やプライベートでも違うでしょうし、話す相手や内容によっても随分変わるのではないでしょうか?
なぜ雑談が苦手なのか、どうすればそれを克服できるのか、一緒に考えてみましょう。
雑談の目的は?
そもそも雑談とは何でしょうか?国語辞典で調べてみると。。。
様々な内容のことを気楽に話すこと、とりとめのない話となります。
そのため、必ずしも面白い話をしなければならないわけではないのです。
極端に言ってしまえば、雑談に目的は必要ありません。
面白い話をしなければいけない、中身のある話をしなければいけないなど、意気込みすぎると、どうしても不自然な話し方になってしまいます。
先に述べたように、雑談=とりとめのない話ですから、雑談に目的を求めた時点でそれはもう雑談ではないということです。
雑談が苦手な原因とは?
ここからは雑談が苦手な原因を突き止めていきましょう。
あなたはいくつ当てはまるでしょうか?
何を話せばいいか分からない
雑談の話題は基本的には何でもいいのですが、何でもいいからこそ決めれないという人が多いかと思います。
しかし、話す全ての話題を事前に決めなくても大丈夫なんです。
雑談は相手があってのものですから、話がどのように展開していくかは分かりません。(もちろん自分の意志で話の方向性をつけることは可能ですが。。)
大切なのは最初です。一度会話がスタートすれば、自然に話が展開していくことが多いはず。
そんな時はオーゾドックスに天気(気候)やニュースなどを取り上げましょう。
※天気なら、「今日は午後から雨が降るらしいですね〜」「最近一気に暑くなってきましたね〜」など。
他には、服装や持ち物・趣味・新しいお店などから会話をスタートさせてもいいですね。
失敗を恐れすぎている
雑談が苦手な人は「おもしろくないと思われたらどうしよう」など、必要以上に失敗を恐れてしまっているようです。
雑談そのものが「目的がない」わけですから、基本的には会話さえすれば失敗はないのです。
自分自身でハードルを上げすぎていないか、一度思い返してみましょう。
無表情になっている
雑談が苦手な人は無表情で会話をしている人が多く見られます。
しかも自分では自分の表情をなかなか確認できませんので、ほとんどの人は気づいていません。
話の内容に合った表情で話すことを心がけましょう。
そうすることで、話し方に感情が自然に入るようになり、会話が弾みやすくなります。
雑談力を上げる方法
ここからは雑談力を上げる方法についてお伝えしていきます。
どれもコミュニケーションにおいて基本のものになりますが、1つ1つをしっかりと押さえておきましょう。
挨拶をこだわる
雑談をスムーズにするためには、相手に緊張感を与えてはいけません。
できるだけ明るく印象の良い挨拶をしましょう。
そうすることで、「この人は話しやすそうな人」と相手に思ってもらえれば、相手の方からどんどん話してくれる場合もあります。
ファーストコンタクトで固い印象を与えてしまうと、相手も身構えてしまい、自然な会話が成り立ちませんので注意しましょう。
聞き上手になる
自分から話すことが苦手な人は、聞き役に徹するという方法も有効的です。
相手に気持ちよく話してもらえる、聞き上手になる意識を持ちましょう。
そのためにはいくつかポイントがあります。
相づちをしっかり打ち、反応する
相手の話に対して、しっかり相づちを打つことで、「私の話をしっかり聞いてくれている、会話を楽しんでくれている」と思ってもうらことができます。
「はい」「そうですね」だけではなく、「すごいですね」「知らなかったです」など、自分が感じたことを簡潔に表現できるようにしましょう。
表情豊かに話を聞く
笑う、驚く、感心する、共感するなど、1つ1つの反応に合う顔の表情を作りましょう。
いくら相づちを打っていたとしても、その時に無表情だと、「話を聞いてくれていない」「楽しくないのかな?」と相手に心配させてしまいます。
自分の心のバリアをなくす
曖昧な言い方になってしまいますが、もしも心のバリアを強く持ってしまうと、必ず相手にもそれが伝わります。
役者さんでもない限り、ほとんどの人はその時の感情や心境が表情・仕草・話し方に自然に出てしまうものです。
できるだけ心のバリアをなくし、リラックスした状態を保ちましょう。
あなたがリラックスしていれば相手もそうなります。逆にあなたが緊張していれば、相手も緊張してしまいます。
会話の相手は自分の鏡だと覚えておきましょう。
もしも「この人、緊張しているな」と感じたとしたら、あなたの方から意識的にリラックスしましょう。
相手を変えることより、自分を変えた方が簡単です。
感情を言葉にする
雑談はとりとめもない話ですが、所々で感情を言葉にしましょう。
たとえば、
◯「今日は天気がいいですね」→「今日は天気がいいからスッキリした気持ちになりますね」
◯「この前、〜がありましたね」→「この前、〜があって驚きましたね」
このように自分の感情を言葉にしていくことで、相手に共感してもらやすくなります。
共感してもらえれば会話が弾んでいきますね。
相手の話から関連性を探す
次々と話題を変えてしまうよりも、相手が話したことから関連性のあるものにつなげていきましょう。
そのためには相手に質問するような形にすると、大きく脱線することもなく、スムーズに会話が進んでいきます。
様々なことに興味を持つ
雑談をスムーズに行うためにはある程度の知識が必要になります。
ネットニュースなどで構いませんので、世の中の話題にあがっているものについては日頃からチェックしておきましょう。
スポーツや芸能だけでなく、政治や国内外の出来事など、最低限のことはおさえておきましょう。
せっかく相手が話しだしたとしても、全く知らないことばかりだとあなた自身が会話を楽しめませんし、相手にもそれが伝わってしまいます。
本をたくさん読む
あなたが話す時に使える言葉はあなたが知っている言葉だけです。
そのためには自分の中にいかに多くの言葉をインプットしておくかが大切です。
そのためにはやはり本を読むことです。できればビジネス書だけでなく、小説など幅広く読んでいきましょう。
また、漫画に関しても実際の会話で使えるような言葉や言い回しが潜んでいますので、気軽に読むことをお勧めします。
人と話す回数を増やす
やはり実践練習は必須です。できるだけたくさんの人と話すように心がけましょう。
家族・友人・同僚など気軽に話せる人からスタートすれば、たとえ思い通りに話せなかったとしても、心のダメージは少なくてすみます。
性別や年齢に偏りがないように
普段から話す相手の性別や年齢に偏りがないように意識しましょう。
いつも同性や同年代の人としか会話をしない人は、一度その枠を越えてみましょう。
様々な人と話すことで、「この人にはこんな話題がいいかな」と自然に分かるようになってきます。
相手がどんな人であってもリラックスした状態で雑談を楽しむことができたら一番良いのではないでしょうか?
ボイスメモで練習する
普段から人と話すことがあまりなければ、個人練習をしましょう。
一番いい練習方法はスマホのボイスメモなどのアプリを使って、自分の声を録音して聞いてみることです。
内容は何かを読むのではなく、1つのテーマについて話すようにしましょう。というのも、普段の会話には台本がありません。言ってみれば全てアドリブです。
雑談では原稿をきれいに読む力ではなく、自分の言葉で話す力が必要になります。
そのときのテーマは自己紹介、ニュースの感想などがやりやすいのではないかと思います。
また、自分で聞こえている自分の声と、自分以外の人が聞いている自分の声は全く違います。
もしも録音して聞いたことがない人は最初は驚いたり、違和感を覚えるでしょう。
しかし、その録音の声があなたの本当の声ですので、それをしっかり受け止めましょう。
まとめ
- まずは挨拶をこだわる
- 聞き上手になる
- 自分の心のバリアをなくす
- 感情を言葉にする
- 相手の話から関連性を探す
- 様々なことに興味を持つ
- 本をたくさん読む
- 人と話す回数を増やす
- ボイスメモで練習する
雑談はコツさえつかめれば、決して難しいものではありません。
冒頭でも紹介しましたが、雑談とは様々な内容を気楽に話すこと・とりとめもない話です。
気楽に話すということをいかに実践できるか。
そこだけに集中することから始めてみましょう。
そのためには、リラックスすること・雑談に目的を持たせないこと(=ハードルを上げない)を意識してみてはいかがでしょうか?
あなたが少しでも気楽に雑談を楽しめるようになることを祈っています。
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