- 自然で素敵な笑顔になりたい
- 印象が暗いと言われる
- 写真の時の笑顔が苦手
- 作り笑いになってしまう
オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
今回は、自然で素敵な笑顔を作る方法から、いい笑顔の嬉しいメリットまで分かりやすく解説します。
早速ですが、あなたは自分の笑顔に自信はありますか?
自分では「いい笑顔」のつもりなのに、写真を見ると引きつっていたり、周りから暗い印象を持たれてしまっているかもしれません。
鏡を使わない限り、自分の表情を正確に把握することはできませんが、自然な笑顔で人とコミュニケーションをとっていきたいものです。
是非、あなたも周りから好かれる素敵な笑顔を手に入れて、第一印象アップにつなげてください。
笑顔の作り方・笑顔トレーニング
素敵な笑顔を作ることができないのは、表情筋の強さや使い方に原因があります。
特に日本人は表情筋の20%しか使えていないというデータもあります。
笑顔を作るための表情筋をしっかり鍛えることで、素敵な笑顔に近づいていきますので、これから紹介するトレーニングを日々続けてみましょう。
毎日全て行うことは難しいかもしれません。
1日1分で構いませんので、継続してトレーニングを行いましょう。
素敵な笑顔に必要な筋肉
厳密に言うと言うと表情筋は40種類以上ありますが、素敵な笑顔に特に必要なのは、口輪筋(こうりんきん)・笑筋(しょうきん)・大頰骨筋(だいきょうこつきん)・小頰骨筋(しょうきょうこつきん)・眼輪筋(がんりんきん)の5つになります。
それらを下記のトレーニングでしっかり鍛えていきましょう。
全てのトレーニングは鏡を見ながらやってください
「オ・イ」を繰り返す
①「オ」の口の形を5秒キープ(できれば声も出す)
②「イ」の口の形を5秒キープ
③「オ」と「イ」を素早く繰り返す。(10回×3セット)
※まずは①②を5回繰り返しましょう
※①②が慣れてきたら③に挑戦しまよう
※「イ」の時に首筋に力が入らないように、表情筋だけを使いましょう
※「イ」の時に目尻が下がるようにする
口の中で舌を回す
①口をしっかり閉じる
②舌を上歯の外側の歯茎につける
③時計回りにゆっくり大きく動かす(5〜10回)
④反時計回りも同じように動かす
口が開かないようにしましょう
一定のスピードでゆっくり回しましょう
風船トレーニング
①口をしっかり閉じる
②右頰に空気をためて5秒キープ
③左頰、上唇、下唇も同様に行う
④最後に口全体に空気をためて5秒キープ
ウィンクトレーニング
①右目だけをしっかり閉じる(5秒)
②左目も同様
③左右の動きを素早く繰り返す(10回×3セット)
ただ目をつぶるのではなく、目尻にシワをよせるくらい大げさに行う
自然に口角も上に引っ張られることを確認
に〜トレーニング
これまでのトレーニングは人によっては余計な力が入ってしまい、なかなかコツをつかめないこともあります。
そんな時はこの「に〜トレーニング」をしてみましょう。
自然に素敵な笑顔を作りやすくなります。
①目の前に赤ちゃんがいるイメージをする
②両手を顔の横につけて大きく振る
③「に〜」と大きな声を出す(5〜10秒)
手を振りながら行うことで、より笑顔が作りやすくなります
実際に子供と練習すると、より自然な笑顔になるので効果的です
自然に笑顔になれる写真を見る
笑顔トレーニングとして作り笑いをするだけでなく、心から笑える状況を作ることも大切です。
最初は作った笑顔でもいいですが、最終的には自然な笑顔には勝てません。
好きなお笑い番組などを観て思いっきり笑うこともいいでしょう。
しかし、より短い時間で自然に笑うためには、「写真や画像」がオススメです。
自分の子供の写真、旅行などの思い出の写真、動物の写真、ネットから探した面白い写真など、あなたが心の底から自然に笑顔になれるものなら、何でも構いません。
自分の写真・動画を撮影して確認する
鏡で自分の表情を確認するのはもちろんいいのですが、厳密に言うと周りの人が見ているあなたの表情とは左右逆になっています。
できれば写真や動画で確認しましょう。
動画の時は、「おはようございます」「ありがとうございます」など、普段のあいさつをしてみましょう。
話している時にも素敵な笑顔ができるようになると、笑顔の効果がさらに増すはずです。
いい笑顔を活用する方法
これまで笑顔のメリットや作り方を紹介してきました。
しかし、練習だけではなく実践していかなければ、本当の意味で自分の力にはなりません。
普段の生活の中でどんどん活用していきましょう。
いつも自然な笑顔であいさつする
いつも笑顔で話し続けることは、なかなか難しいかもしれません。
いきなり大きな目標を設定してしまうと、途中で挫折してしまう恐れがあります。
そんな時はまず、普段のあいさつから笑顔を実践してみましょう。
家族・友人・職場・学校など、誰でも1日に1回はあいさつをするはずです。
そのあいさつの時に素敵な笑顔を使っていくことで、それが習慣化されてきます。
しかも自然な笑顔であいさつをすると、あなた自身だけでなく、相手もとてもいい気分になりまずので、コミュニケーションも円滑にとれるようになるでしょう。
プレゼン・スピーチ・面接は笑顔で
普段のあいさつで笑顔が習慣化されてきたら、次は人前で話す時に活用しましょう。
話す内容が同じだったとしても、素敵な笑顔で話すかどうかで、聞き手に与える印象も伝わる情報量も変わってきます。
プレゼン・スピーチ・面接など、人それぞれ使う場面は違いますが、あなたに合ったものからスタートしてみてください。
笑顔が素敵な人の共通点
素敵な笑顔には共通点があります。
どれか欠けてしまうと、「表情がかたい」「作り笑いじゃないの?」「元気がないのかな?」など、相手にマイナスの印象を与えてしまいます。
ここからは素敵な笑顔の共通点を確認していきましょう。
口角が上がり、歯が見えている
まず笑顔に欠かせないのが口角です。
口角が下がってしまうだけで、怒っているようなムスっとした表情になってしまいます。
しっかりと口角を上げて、歯が見える状態をつくりましょう。
上下の歯が6〜8本ずつ見えることがあるかもしれませんが、どちらかというと上歯を多く見せるようにすることで、口角が上がりやすくなります。
目尻が下がって、「三日月目」になっている
次に大切なのが目です。
たとえ口角が上がっていたとしても、目が笑っていなければ、「作り笑いになっている」「緊張している」などの印象を与えてしまいます。
目尻が少し下がって、三日月を横にしたような「三日月目」の形になるのが理想的です。
試しに口元を手で隠した状態で、鏡に向かって笑ってみましょう。
目を見るだけで、「笑っている」と判断できますか?
真顔の時と目の形が変わらなければ、まだまだ「自然な笑顔」にはなっていない可能性が高いです。
表情が左右均等になっている
笑った時に目・頰・口角の位置が水平になっている状態、つまり左右均等の状態が理想的です。
しかし、顔には多くの表情筋があり、力の入り具合などに癖があります。
多くの人は左右均等の笑顔になっていないのが現状です。
特に口角の位置がずれてしまっているケースが多く、見えている上歯の数や面積に違いが出ています。
左右の表情筋をバランス良く鍛えることがとても重要になります。
いい笑顔の嬉しい効果・メリット
素敵な笑顔を手に入れるだけで、たくさんの嬉しい効果やメリットがあります。
笑顔が素敵な人は、周りから好かれる
この図を見て分かるように、人は相手の表情を見て第一印象を決めることが多くあります。
初対面でムスっとした顔の人と、いい笑顔の人、あなたはどちらに好感を持ちますか?
たくさん話したわけではないにも関わらず、ムスっとした顔の人にはマイナスの印象、素敵な笑顔の人にはプラスの印象を持ちやすいはずです。
「人は見かけで判断してはいけない」と言われることもありますが、現実的には「人は見かけで判断されている」ということを認識しておきましょう。
笑顔はモテる
男女に関わらず、素敵な笑顔の人はモテる傾向があります。
もちろん、必要以上にヘラヘラしたり、無理に作り笑いしたりするのではなく、あくまでも自然な笑顔が大切です。
常に笑顔でいる人は内面的に優しい人が多いので、相手から「もっと一緒にいたい」と好意を持たれたすくなります。
笑顔はストレス解消になる
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
副交感神経が優位になるとリラックスした状態になりますが、両神経のバランスが崩れるとストレスを感じやすくなります。
笑顔を作ることで、副交感神経が刺激され、さらに血圧や心拍数が下がることで、リラックスできます。
たとえ作り笑いだったとしても、顔の筋肉から脳に刺激がいき(副交感神経が刺激される)、楽しい気分やリラックス効果があります。
ストレスが溜まった時には、いかに笑顔になれるかということを考えてみてはいかがでしょうか?
笑顔には美容効果もある
よく笑う人は美人に見えませんか?
ムスっとした表情だと、顔の造りは整っていても、「美人」だとは感じにくいはずです。
そもそも顔には40種類以上の表情筋があり、それらをあまり動かさなければ、肌の弾力やハリがなくなるだけでなく、たるみやシワが増えてしまう原因になります。
表情筋を動かすことで、顔の血液やリンパの流れがよくなり、肌細胞の活性化や小顔効果もあります。
運動で適度に身体の筋肉を動かしている方が、美容と健康にいいように、キレイな笑顔によって表情筋を動かすことも、同じことが言えるのです。
声の通りが良くなる
無表情で話す人よりも、笑顔で話す人の方が声が明るく、聞き取りやすい傾向があります。
それは口角が上がることで、明るい音を作る効果のある鼻腔に声が響きやすくなるからです。
相手が聞き取りやすい声を出せるようになれば、それだけで印象がぐんと良くなります。
滑舌よく話すことができる
笑顔が素敵な人は、話す時に口をしっかり動かすことができます。
口の動きにメリハリがなければ、言葉の母音がハッキリせず、滑舌が悪くなります。
アナウンサーやナレーター、オペレーターなど、滑舌が良い人は必ずと言っていいほど、キレイな笑顔で話すことができます。
笑顔は集中力・記憶力をアップさせる
笑顔によって、楽しい気分やリラックスした状態になると、脳がα波を出しますので、集中力が持続し、記憶力がアップします。
同時にワクワクした気持ちにもなり、脳の記憶ネットワークが組織化されやすくなります。
嫌々な気持ちではなく、ワクワクした気持ちで取り組んだことは記憶に残りやすいため、後々思い出しやすくなります。
仕事をしているビジネスマンだけでなく、勉強をしている受験生にも、「笑顔」は必要ということです。
笑顔は免疫力を上げる
笑うことによって、がん細胞やウィルスなどの病気のもとを攻撃する、NK細胞(ナチュラル・キラー細胞)が活発化し、免疫力を上げることが様々な研究によって解明されています。
がん患者に漫才を見せて大笑いさせたところ、NK細胞が大幅に増加したというデータは有名ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は笑顔の作り方やメリットについてご紹介しました。
私自身も実は昔は表情がかたく、笑顔に自信がありませんでした。
しかし、話し方のボイストレーニングによって表情筋を鍛えることができ、たくさんの人から「いい笑顔ですね!」と言ってもらえるようになりました。
誰でも自然で素敵な笑顔を手に入れることができますので、今回の記事を参考にしてトレーニングして頂けたら嬉しいです。
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