スピーチのネタは失敗談

こんにちは!

オンライン話し方教室「ボイスプロデュース」代表講師の福永智樹です。

朝礼のスピーチのネタに困ること、ないでしょうか?

定期的にスピーチの順番が回ってくるけど、どんなことを話したらいいか分からないという方もいると思います。

「何か特別なことや聞いてためになることを言わないといけない」と、ハードルを上げすぎてしまうこともあるでしょう。

しかし、朝礼で日替わりでスピーチが回ってくるような会社では、特にテーマを制限されていることはほとんどありません。

朝礼のスピーチの目的は研修や勉強ではなく、社内のコミュニケーションを盛り上げることにあるケースが多いですね。

スピーチのネタは失敗談でいい

発声練習

スピーチに必要なのは、良い話やかっこいい話だけではありません。オススメしたいのはちょっとした失敗談を入れることです。

※もちろん深刻すぎるものは、空気を暗くするのでやめておきましょう。

ここでの失敗談とは、「おっちょこちょいな所」や「ドジな面」が自分にもあるという事を伝えれば充分です。

そうすることで聞いている人たちとの距離が必ず縮まりますし、運が良ければ笑ってもらえて、ユーモアがある人だという印象を与えれます。

休憩中のコミュニケーションも弾むかもしれませんね。

私が以前スピーチで笑ってもらえた話

ただの失敗談だけで終わろうとすると、締まりが悪い感じがするかもしれませんので、最後に教訓などを入れると、聞き手の反応が良くなります。

例として私がこれまでスピーチで話した失敗談を紹介します。「→」は教訓や締めの言葉です。

①中学生の修学旅行で物凄い腹痛がありトイレを探したが、洋式トイレが結局見つからず結局12時間我慢した話。

→「このようにもともと我慢強い一面もあるので、いろいろ仕事を回してもらっても大丈夫です。今日も1日よろしくお願いします!」

②友人の連絡先を間違えて登録しており、用事があって当日会ったらまったく別の友人で複雑な気持ちだった話。

→「事前確認が不十分だとこんなに気まずい思いをすることになります。そしてそれが仕事の中で出てしまうと、他の誰かに迷惑をかけることになりますので、事前確認は怠らないようにします」

③高校生の頃、体育祭のリレー走った時、すでに疲れきっていたため、第一コーナーで足をつってしまい、生まれたての子鹿状態で残りを走りきって、チームをダントツのビリに導いてしまった話。

→「自分の体調などをしっかり把握して対処していかないと、結局は良い結果に繋がりませんし、仲間に迷惑をかけてしまいます。体調管理はもちろんですが、困った時は自分だけで解決しようとせず、事前に周りに相談するようにしていきます」

④初めてのハーフマラソンで始めは快調にとばしたものの、中間地点で力尽き、おじいちゃんおばあちゃんにも抜かれまくった話。

→「自分の力を過信せず、何事にも謙虚に取り組んでいこうと思います」

⑤アメリカ留学のホームステイ先で庭の水やりをしていたら、蛇口が壊れてパニックになってしまった話。

→「トラブルが起きた時はどうしてもパニックになってしまいます。しかし、その後にいかに冷静になって対応するかが大切です。」

⑥新しくシャツを購入して会社に着て行ったら、胸のあたりにサイズ表記のシールがまだついていた話

→「これで電車に乗って出社したと思うと、本当に恥ずかしいですが、お客様とお会いする前に〇〇さんに気づいてもらえて助かりました。これからは自宅を出る前にもう一度鏡を見るようにしたいと思いますし、もしも誰かの身だしなみで気になるところがあれば、私もしっかりと指摘していきます」 

まとめ

このように特別面白い話でなくてもいいんです。

聞いている人に親近感を少しでも持ってもらうことを目標にすると、とても話しやすくなります。

どのエピソードがいつ使えるかは、その時にならないと分からないので、何かあったら忘れないうちにメモして、スピーチで使えるようにしておきましょう。

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2014年にオンライン専門の話し方教室を設立。ボイストレーナーとして、10年以上のキャリアを持つ。