- トーク力を上げ、話し上手になりたい
- フリートークのコツが知りたい
- 人と楽しく会話をしたい
- 自分の話し方に自信を持ちたい
オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
コミュニケーションをとる上で、「話術・トーク力」はとても大切なスキルです。
せっかく良い情報や知識を持っていたとしても、上手に話すことができなければ、相手を楽しませたり、納得させたりすることは難しいのです。
そこで今回は、話術を鍛えるためのコツをたくさんご紹介します。
- たくさんの人と話して褒め上手になる
- いろいろな声を使い分ける
- 相手が使う言葉を使う
- ジェスチャーを入れながら話す
- 話した内容を覚えておく
- 自分でハードルを上げない
- フリートークのコツを理解する
- 話し上手な人とたくさん話す
- 落語家の話術を参考にする
- 興味の幅を広げる
- 聴く力をつける
たくさんの人と話して褒め上手になる
ここ最近、あなたはいつ人を褒めましたか?
「今日です!」という方、とても素晴らしいですね。
「1週間前かな?」という方、もう少し増やしてみましょう。
「思い出せない・・・」という方、まずは身近な人を一度褒めてましょう。
褒め上手な人ほど、コミュニケーション能力が高く、話し上手な傾向があります。
褒めるためには、相手に興味を持つこと、変化に気づくことなど、コミュニケーションにおいて大切な要素が必要になります。
あなたは人から褒めらると、どんな気持ちになりますか?
きっと嬉しい気持ちになるはずです。
褒められて嫌な人はほとんどいませんので、相手の心は開きやすくなります。
そうすれば会話も弾みますし、話す回数も増加していきます。
話術を磨くためには、人とコミュニケーションをとる機会をいかに多く持つかが重要です。
朝の挨拶を徹底する
コミュニケーションの基本は挨拶です。
挨拶もなしに人と話すことは、なかなかありません。
家族や職場など、朝のあいさつをするだけでもコミュニケーションをとることができます。
その時に、相手の変化や特徴をしっかり見抜きましょう。
「髪型が変わったね」「その服おしゃれだね」「今日も元気だね」など、些細なことでも構いません。
少しの変化に気づいて、それを口にすれば、褒めるということにもなります。
いつも笑顔で話す
こちらから声をかけることも大切ですが、相手から声をかけられる回数が増えれば、コミュニケーションをとる回数も増えます。
話しかけられやすい人は「笑顔がいい」という特徴があります。
表情が柔らかいと相手も心を開きやすくなるので、気軽に話しかけてくれるようになります。
いつもしかめっ面の人にはなかなか話しかけづらいですよね?
自分が今どんな顔をしているか振り返る回数を増やしてみると、表情に対しての意識が高まります。
話しかけやすい空気感をどんどん発信していくようにしましょう。
いろいろな声を使い分ける
話す相手や内容によって、声の高さや明るさ・話すスピードをコントロールできれば、説得力も高まります。
いつも同じような声で話してしまうと、内容に合わないことが出てきてしまいますので、自分が今どんな声で話しているかを感じながら話すようにしましょう。
話術を磨くためには「声」が大変重要になってきます。
声の高さ・明るさについて
1対1で話す時は比較的近い距離なので、少し低めの声の方が相手が落ち着いて話を聞くことができます。
また、人前で話す時には、1対1で話す時よりも大きめの声でないと、聞こえない人が出てくる可能性があります。
そのような時は、少し高めの声で話しましょう。
そうすることで無理に大きな声を出さなくても、遠くまで声が届きやすくなります。
そして、話す相手のテンションに対して、自分のテンションを合わせるように声を調整しましょう。
相手が暗い時に明るい声で話したり、明るい時に暗い声で話すと、円滑なコミュニケーションがとれないことがあります。
話すスピードについて
基本的には、話すスピードは相手に合わせます。
相手がゆっくり話すタイプならゆっくりと、少し早口のタイプなら少し早めに話します。
人は自分と同じスピードで話してもらえると、安心したり、親近感を持ちやすくなります。
これは心理学でも証明されていることです。
また、話している途中で少しスピードを変化させることも大切です。
大切なキーワードやリアクションをとる時などについては、スピードをゆっくりにするとメリハリがでてきます。
相手が使う言葉を使う
話す相手によって使う言葉を変えることも大切です。
たとえば横文字(カタカナ用語)やビジネス用語。
相手がビジネス用語を頻繁に使う人ならばいいのですが、あまり使わない人に対して連発すると、単純に内容が理解できません。
また、年上の世代・同世代、年下の世代など、世代によっても使う言葉は違います。
もちろん話し口調まで合わせる必要はありませんが、相手が分かりやすい言葉を使うことを意識して話しましょう。
トーク力がある人ほど、自分の中に様々な言葉を持っていて、それを相手によって使い分けているということです。
ジェスチャーを入れながら話す
話す時にジェスチャーを入れることで、メッセージが強く伝わりやすくなったり、抑揚が自然についた話し方ができたりと、たくさんの効果があります。
聞き手は話し手の声だけでなく、表情や手の動きを読み取りながら、内容を理解していきます。
手を広げたりひぎったりする、数字を指で表すなど簡単なもので構いませんので、まずは鏡の前で練習してみましょう。
しかし、ジェスチャーをつけすぎると、逆に不自然になったり、聞き手がそれに気を取られてしまうこともあります。
適度にジェスチャーを入れて話していきましょう。
話した内容を覚えておく
相手と仲良くなるために大切なことは、会話の長さがさではなく、回数を優先するということです。
1回だけ30分話すよりも、5分の会話を6回した方が相手は親近感を持ちます。
そして毎回、「あれから◯◯についてはどうなった?」など、前回話したことについて少し触れましょう。
話した内容を覚えてくれていたということは、とても嬉しいことではないでしょうか?
また、前回話した内容を覚えておけば、次回話しかけやすくもなりますね。
このように良好なコミュニケーションをとれる人とは会話も弾みやすくなり、自分自身も楽しく話せるため、どんどん話術を磨くことができます。
自分でハードルを上げない
「面白い話がありまして〜」など、最初に自分でハードルを上げてしまうと、聞き手は「面白いか面白くないか」を判断しようとしてしまいます。
事前に面白い話があると聞いてしまうと「期待」を持ってしまいます。
同じ内容の話をしたとしても、自分でわざわざハードルを上げないときの方が、聞き手のウケがいいことが圧倒的に多いです。
どんな話なのかはあくまでも聞き手が最終的に決めるものですので、自分からは言わないようにしましょう。
フリートークのコツを理解する
スピーチなどは決まったものを覚えれば、自信を持って話すことができるかもしれません。
しかし、普段の会話は全てアドリブです。
誰とどんな話をするかをあらかじめ想定しておくことはできても、話の流れがどう進むかを完璧に予測することはできません。
大切なのはその瞬間瞬間で自分の言葉を出していく力です。
この力をつけるために一番いい方法は、「フリートーク」です。
トークテーマの選び方
無作為に選んだキーワードについて1分話してみましょう。
たとえば自分の部屋にあるもので、一番はじめに目に入ったものなど。
目の前にペンが置いてあったとします。
そのペンを手に取り、すぐに話し出します。
どこで買ったのか、どんな特徴があるのか、どんなこだわりがあってこのペンを使っているかなど、思いつくままに話していきます。
自分が話しやすいテーマばかりでは、応用力がつきませんので、できるだけスピーディーにテーマを決めることが大切です。
できれば10秒以内には決めましょう。
とにかく最後まで話しきる
できるだけ止まらずに1分以上話してみましょう。
この時に重要なのは内容ではありません。
とにかく話し続けることです。
これに慣れていれば、初対面の人や自分の興味のない話題についても、スムーズに会話できるようになります。
ポイントを3つに決めて話す
1分以上話せるようになってきたら、内容にも少しこだわってみましょう。
おすすめは、ポイント(魅力や理由など)を3つに絞って話すことです。
以下のようなイメージになります。
導入:「今回は私のオススメの本について話します。」
結論:「その本のタイトルは〇〇です。魅力は3つあります。」
↓
魅力1+魅力2+魅力3
↓
締め:「よかったら皆さんも〇〇をご覧になってください」
最初のうちは、3つのポイントを決めてから話しましょう。
そして慣れてきたら、テーマだけ決めてすぐに話すようにしましょう。
最初に「3つあります」と言うことで、一つ目のポイントを話している間に、脳が自然に次のポイントを探し出してくれます。
ポイントの数を決めずにダラダラと話してしまうと、結局何を伝えたかったのか分からない話し方になってしまいます。
是非、ポイントを3つにして話す練習をしてみてください。
ボイスメモに録音して確認する
ボイスメモなどに録音して確認すると、さらに効果的なトレーニングになります。
また、1週間続けることができたら、初回と最新の録音を聞き比べてみましょう。
そこでどんな変化があるか、新たな課題は何なのか、しっかり分析しましょう。
話し上手な人とたくさん話す
あなたの周りにも一人くらいは話し上手な人はいるのではないでしょうか?
話術が巧みな人と話して、自分が聞き手としてそれを実感することで、気づくことが必ずあります。
ボイスメモなどに録音して確認すると、さらに効果的なトレーニングになります。
顔の表情、声の使い分け、ジェスチャー、話す内容、話の流れなど、いろんな視点から体感してみましょう。
話し上手な人とたくさん話すと、その人の会話のリズムが自分の中にも染み込んでいきます。
それが他の人との会話でも自然に出るようになれば、一番の近道かもしれません。
また、できれば同性の人を探しましょう。
男女によって話し口調などが異なりますので、あなたが男性ならば男性、女性なら女性をまずはお手本にすることをオススメします。
ただ、女性の方が基本的なコミュニケーション能力が高い傾向にありますので、あなたが男性で、お手本になる男性がなかなかいなければ、女性をお手本にしても構いません。
落語家の話術を参考にする
話術のテクニックに長けている人と言えば、やはり落語家さんです。
一つ一つの言葉がはっきり聞こえる話し方、声の大きさや話すスピードなどのリズムや間など、参考になるものばかりです。
何度も聞いていると自然に自分の中にも、落語家さんの「リズム」が入ってくるので、楽しみながら聞いてみましょう。
落語のCDなども活用すれば、移動中などにも楽しみながら勉強できるのでオススメです。
ちなみに私のオススメは、立川志の輔さんです。
話に引き込まれること、間違い無いでしょう。
興味の幅を広げる
人と話す上で大切なのは「テーマ」です。
どんなテーマを話すかによって、会話の深まりが変わります。
自分の好きなテーマばかり話していても相手は楽しくありません。
全てにおいて深い知識がなければならないわけではありませんが、日頃からニュースや流行についての視野を広く持ちましょう。
興味の幅の広げ方の例
- スポーツでサッカーにしか興味がなくても、他のスポーツの有名選手や試合結果をチェックする。
- 洋楽しか音楽は聞かないけど、周りで流行っている邦楽もネットでチェックしてみる。
- 普段はスマホでクリックしないようなニュースの記事を読んでみる。
- 書店に行って、今まで読んだことのないジャンルの本(できれば人気のもの)を買って読む。
- 新聞のトップ記事を毎日確認しておく。
知らない話題でも興味を持つ
もしも話している時に相手の話す内容が、あまり知らないことだとしても、しっかり聞きましょう。
その時は変に知ったかぶりをするのではなく、「教えてもらう」という感覚を持って聞くことが大切です。
相手が知らないことを話すことは、少し気が引けてしまう人もいるので、「その話、もっと聞かせて」ということが伝わるようにしましょう。
そうすれば会話は必ず盛り上がっていきます。
聴く力をつける
話術・トーク力を鍛えるためには、「聴く力」をつけることも必要になります。
会話の中では一方的に話すのではなく、相手の話をどんどん引き出すことが重要になるからです。
相手に気持ち良く話してもらえるように、聞き上手になって、話を聴く姿勢をしっかり持ちながら会話をしていきましょう。
相手の言葉を遮らない
人は自分が話したいという願望が強いため、気づかない内についつい相手の言葉を遮って話してしまうことがあります。
そうなると、「まだ言いたいことがあったのに。。。」「本当はそういうことではないのに。。。」など、相手の不満は積もるばかりです。
相手が話し終わり、少し間ができるまでしっかり待ってから、自分が話していきましょう。
相槌などのリアクションをとる
話を聞いているかどうかの判断は、聞き手のリアクションがあるかどうかによります。
しっかりと相づちを打ちながら話を聴くことで、「自分の話を真剣に聞いてくれている」と話し手は感じてくれます。
「真剣に聞いてくれる=興味を持ってくれている」と話し手は判断すると覚えておきましょう。
相手の目をしっかり見る
せっかく話を聞いているにも関わらず、相手の目を見ずにいると台無しになります。
何か別のことをしながら聞いたり、キョロキョロしながらだと、「適当に聞いている」という印象を与えてしまいます。
ただ、もちろんずっと見つめるのも相手に変なプレッシャーを感じさせることもありますので、多少の調整は必要です。
まとめ
- たくさんの人と話して褒め上手になる
- いろいろな声を使い分ける
- 相手が使う言葉を使う
- ジェスチャーを入れながら話す
- 話した内容を覚えておく
- 自分でハードルを上げない
- フリートークのコツを理解する
- 話し上手な人とたくさん話す
- 落語家の話術を参考にする
- 興味の幅を広げる
- 聴く力をつける
この11のコツを普段から少しずつやっていけば、必ず話術は磨かれていきます。
話術を鍛えることは、コミュニケーションを円滑にとることにも繋がりますので、コツコツと楽しみながらやっていきましょう。
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