- ダ行の滑舌が悪い
- 「だぢづでど」が言えない
- 「ら」と「だ」の発音が上手に区別できない
オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
今回は、ダ行の滑舌トレーニングをしていきましょう。
当サイトでは、発音記号を国際音声記号で表記しています。
「だ行」をマスターするには、「た行」ができることが必須になります。
「た行」に自信がない方は「た行の滑舌ページ」をご覧ください。
ダ行の発音の仕組み
ダ行はタ行と同じく、3種類の発音で成り立っています。
ダ・デ・ド→「d」(「t」の有声音)
ヂ→「ʥ」(「ジ」と同じ発音)
ヅ→「dz」(「ズ」と同じ発音)
「ダ行」が言えない人は、舌の位置が間違っている可能性があります。
それぞれの発音の舌の位置を確認していきましょう。
まずは、「ダ・デ・ド・ヅ・ヂ」をゆっくりと言ってみてください。
「ダ・デ・ド(d)」→「ヅ(dz)」→「ヂ(ʥ)」の順番で、舌の位置が奥に少しずれていくことを感じてみましょう。
「ダ・デ・ド」は同じ発音(d)ですので、舌の位置は変わりません。
「ダ・デ・ド(d)」の発音
舌を上歯茎の裏側につけ、一瞬息を止め、舌を勢いよく離して息を出して破裂した音です。
ここまではタ行の「t」と同じです。
ダ行の「d」は、声帯を閉鎖した音が加わります。
喉を触りながら、ゆっくりと「た・だ」と言ってみましょう。
- 「た」は母音の「あ」で喉が震えます。(※喉が震える=声帯閉鎖)
- 「だ」は母音の「あ」の前から喉が震えます。
「ヂ(ʥ)」と「ヅ(dz)」の発音
文字は異なりますが、「ヂ=ジ」「ヅ=ズ」のように、発音は同じです。
「ジ」と「ズ」については、下記のページをご覧ください。
「ら」と「だ」の発音の違い
「ら」と「だ」の発音の違いについて、レッスン受講生からよく質問されます。
確かに似ている発音ですので、混乱しやすいかもしれません。
調音点は同じ場所
「ら(ɾ)」も「だ(d)」も、調音点(音をつくる位置)は歯茎です。
しかし、「ら(ɾ)」は弾き音、「だ(d)」は破裂音ということで、違う仕組みで音を出します。
下記の言葉で比べてみましょう。
「線路」・「鮮度」
「ɾ」よりも「d」の方が、舌先が歯茎に強く当たっているはずです。
「ɾ」は一瞬だけ触れるようなイメージですね。
「らだ」「だら」で滑舌練習
「らだ」と「だら」を使って滑舌練習をしてみましょう。
- 「らだ・らだ・らだ・らだ」
- 「だら・だら・だら・だら」
最初はゆっくり4回やってみましょう。
慣れてきたら、スピードを上げたり、回数を8回・16回まで増やしていきましょう!
だ行の滑舌練習
◎ダダダダダ~とダッシュダッシュ
◎ドドドドド~ドレッシング
◎ダデドなんだけど
これらをひたすら繰り返していきましょう。
それぞれ深い意味はないので、あまり考えずやってみてください。
発音ページの一覧
最新記事 by 福永智樹(ボイスプロデュース 代表講師) (全て見る)
- 【口癖の直し方】確実に口癖を直すために不可欠なステップ - 2022年9月9日
- マスクで声が通らない人は必見!【聞き返されない話し方】 - 2022年8月31日
- 【分かりやすい話し方】要点をまとめて簡潔に話す方法 - 2022年8月24日