た行の滑舌トレーニング
◎このような人におすすめの記事です!
  • た行の舌の位置が分からない
  • 「ち」と「つ」の発音が特に難しい
  • 滑舌が悪くて悩んでいる

オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。

滑舌が悪い人が言えない言葉が多い「た行」。

「た行が言いにくい」と悩んでいる人も多いはず。

今回は、た行の滑舌トレーニングをしていきましょう。

当サイトでは、発音記号を国際音声記号で表記しています。

た行の発音の仕組み

◎「た行」の発音には舌の位置が3つあります

「た行」は3種類の発音の中から、赤字の文字で成り立っています。

  1. ・ティ・トゥ・」(t)
  2. 「チャ・・チュ・チェ・チョ」(tʃ)
  3. 「ツァ・ツィ・・ツェ・ツォ」 (ts)

参考音源です!

「た行」が言えない人は、舌の位置が間違っている可能性があります。

それぞれの発音の舌の位置を確認していきましょう。

まずは、「タ・テ・ト・ツ・チ」をゆっくりと言ってみてください。

「タ・テ・ト(t)」→「ツ(ts)」→「チ(tʃ)」の順番で、舌の位置が奥に少しずれていくことを感じてみましょう。

ふくながふくなが

「タ・テ・ト」は同じ発音(t)ですので、舌の位置は変わりません。

「タ・テ・ト(t)」の発音

舌を上歯茎の裏側につけ、一瞬息を止め、舌を勢いよく離して息を出して破裂した音です。

※舌先は上歯の裏側に少しだけ当たります。

「ツ(ts)」の発音

「ツ(ts)」は「タ・テ・ト(t)」よりも、舌の位置が少しだけ奥になります。

舌先が上歯の裏側には当たりません。

「タテト・ツ」と言ってみると、「ツ」は舌先が上歯の裏側から離れることが分かると思います。

「ツァ・ツィ・ツ・ツェ・ツォ」をゆっくりと練習してみましょう。

ツの発音は「ピッツァ」で解決!

「ピザ」をカッコよく言うと、「ピッツァ」になりませんか?(※本来は別の食べ物らしいです)

「ツ」が上手に言えない場合は、「ピッツァ」の「ツァ」の時の舌の使い方を「ツ」で使ってみましょう。(※母音を「あ」から「う」に変えるだけです)

「ツァ・ツ」と、繰り返すことで、「ツ」が綺麗に発音できるようになります。

ふくながふくなが

「モーツァルト」の「ツァ」もおすすめです。

参考音源です!

「チ(tʃ)」の発音

「チ(tʃ)」は「タ・テ・ト(t)」が口蓋化こうがいかした発音です。

「タテト・チ」と言ってみると、「チ(tʃ)」は舌先が上歯の裏側から離れることが分かると思います。

「チャ・チ・チュ・チェ・チョ」をゆっくりと練習してみましょう。

口蓋化こうがいかについて

「イ段」を発音する時に、調音点ちょうおんてん(子音をつくる場所)が硬口蓋こうこうがいの位置に近くことを「口蓋化こうがいか」と言います。

た行の「t」の発音の調音点は、 歯茎しけいです。

「チ」の子音の「tʃ」は、「t」よりも舌の位置が少し後ろ(硬口蓋の方向)に移動します。

歯茎・硬口蓋・軟口蓋・声帯

「チ」が「キ」のように聞こえてしまう人もいます。

原因としては、舌の位置です。

「チ」を言ったつもりでも、舌の位置が奥にずれると、「キ」に聞こえてしまいます。

「キ・チ」や「チ・キ」をゆっくりと繰り返し発音し、舌の位置の違いを確認してみましょう。

「た行」の発音の力を強化する練習

舌先を上あごの奥のくぼみの位置に押し当て、「たっ!」という音を鳴らすします。

舌全体の筋肉を使うことで、はっきりとした音がなるようになります。

ふくながふくなが

まずはゆっくり行います。慣れてきたら少しスピードを上げて、連続で行いましょう。

出来るだけ全ての音が同じ大きさになるように調節してみましょう。

まとめ

◎た行の発音のための滑舌練習
  1. この竹垣たけがき竹立たけたてかけたのは、竹立たけたてかけたかったから、竹立たけたてかけたのだ
  2. つきかたち毎月まいつき観察かんさつつづけ、コツをつかんでよろこつつみさん
  3. 茶立ちゃたちょ、茶立ちゃたちょ、ちゃっとちょ、茶立ちゃたちょ、青竹あおだけ茶筅ちゃせんでおちゃちゃとちゃ

ふくながふくなが

早口言葉としても有名な文章ですが、ゆっくりと丁寧に発音しましょう!

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2014年にオンライン専門の話し方教室を設立。ボイストレーナーとして、10年以上のキャリアを持つ。